ダイエットの基礎代謝とはなに?

頑張ってダイエットを続けているのに「なかなか体重が落ちない」と悩む人も多くいます。痩せられないのは、実は「基礎代謝」が関係している可能性があるのです。一体、基礎代謝とはどのようなものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

そもそも代謝とは

人間は生きるために食べ物から栄養を取り込み、それを消化・吸収・排泄しています。
こうした活動により分解された栄養素は、やがて身体を動かすための「エネルギー源」となるのです。
このような人間が生命を維持するため行われる一連の反応を「代謝」といいます。

基礎代謝とは

基礎代謝とは、人間が生命活動を行うために最低限必要になるエネルギーのことです。
人間は微動だにせず横になっているだけでも、心臓を動かしたり呼吸を繰り返したりするなど、身体の内側ではさまざまなエネルギーが使われています。
つまり何もせずただじっとしていたり、寝ていたりするときでも基礎代謝は行われているのです。

「活動代謝」「食事誘発性熱産生」「基礎代謝」とは

基礎代謝は、お伝えした通り、生命活動のために必要な代謝で、何もしていないときでも無意識に行われています
年齢とともに低下するものの、健康的な生活習慣や適度な運動によって維持でき、太りにくく良好な健康状態の身体を保つことが可能です。

代謝には、基礎代謝のほかに、活動代謝と食事誘発性熱産生の2つがあります。
活動代謝は、日常生活での動作や運動などによって消費するエネルギーです。
1日の消費エネルギーの2~3割を占めると言われています。
動作や運動量が増えるほど消費量は増え、ダイエットへの効果も高くなります。

食事誘発性熱産生は、食事によって発生する代謝活動です。
食事を摂取したとき、人間の身体では消化活動が行われています。
その際に熱が使われており、食事をした後に身体が暖かくなるのは食事誘発性熱産生が起きているためです。
たんぱく質が食事誘発性熱産生による消費エネルギーが多いため、ダイエット中もたんぱく質を摂る方が良いと言えます。

3つの代謝の割合の目安は、基礎代謝6割、活動代謝2~3割、食事誘発性熱産生約1~2割です。
基礎代謝を向上・維持しつつ、適度な運動と食事をすることが効率的と言えるでしょう。

基礎代謝が高いとどうなる?

基礎代謝が高いと、そのぶん1日に消費するエネルギーの量も増えます。
つまり「何もしなくても消費できるカロリーが多くなる」ということです。
基礎代謝が高いと多くのカロリーが消費され、結果として太りにくい身体に近づけます

また基礎代謝が高いと、体温を高く保てるようになります。
すると血流の滞りを予防でき、すっきりとしたプロポーションを保ちやすくなるのです。

このように、効率的にダイエットを進めるためには基礎代謝を高めることが非常に重要になります。
基礎代謝はもともとの体質による差もありますが、さまざまな要因によって変動します。
したがって努力すれば、基礎代謝を上げることも十分可能なのです。